ご案内のとおり9月18日に第6回親鸞講座が、開催されました。
今回の会場は三田市の総合文化ホール「郷の音(さとのね)ホール」です。
当日は、晴天に恵まれ、綺麗なホールがまぶしいくらいです。
第8組のスタッフも早くから集合し、教区スタッフと合同で準備にいそしみます。
まだ1時前だというのに、2時からの講演に向けて、どんどんと人が集まってきます。
ブットンくんもお出迎えです。?
いつでもどこでもブットンくんは人気者。?
?気が付いてみると、参加者は350人程になりました。
このため、スタッフは入ることができず、外で待機です。
教務所長の挨拶に続いて、いよいよ川村先生の「人はなぜ悩むのか」と題したお話です。
まず先生は、「もし、眠い人がいたらどうぞ寝てくださって結構ですよ。私に講義はできません。講話をさせ?ていただきます。だから、後で試験することもありませんし、答えを覚えてもらう必要もないんです。でもどう?ぞ、できましたら「問い」をお持ちになってくださったら幸いです。」とお話しを始められました。?
それは、綺麗な澄んだ声で、はっきりと聞きやすく耳にとどきます。??
前半は私たちの「こころ」とはどんな仕組みになっているかなどをお話しされました。私は、私たちが現実を?見ようとしないこと、そして親鸞聖人から「現実を、事実を見つめなさい」と促されていることなどのお話しが?心に残りました。??
さて、休憩を挟んでの後半は、先生の今までの歩みです。
何より先生が仏道を歩まれる根本のきっかけは、早くに住職であるお父様をなくされたこと。しかし、後を任さ?れることとなったお兄様は、そのプレッシャーからか「ひきこもり」となられます。
だからといって先生もすぐに仏教の学びを始めたわけではありません。
紆余曲折をへて、京都の大谷専修学院に入学されます。全寮制で一年過ごされますが、ある時学院の先生から「?君の笑顔は素晴らしいけど、本当に自分の苦悩の事実を見つめているか?(主意)」と諭されたそうです。ここから仏道との出遇いが始まります。
卒業後は松竹芸能に所属しアナウンサーとして歩まれます。(本山で1998年に厳修された「蓮如上人500回御遠忌」ではCS放送を利用した全国生中継の総合司会を勤められたりもしますが)それはそれは厳しい世界。
やがて失意の中、九州のお寺に帰られます。??
といって、あるのは持て余す時間ばかり。しかし隣のお寺の住職との会話から、この時間こそが財産であると気がつかれます。この大きな転機を経た先生と、お兄さんとの会話も自然に始まり、お兄さんもお寺を継がれていくこととなります。
先生は、この経験によって仏道を歩む僧侶としての自覚が深まったとのことです。??
実際のお話は、会場からどっと湧くような笑いが起こったり、小さな体のどこからそんな迫力がでるのかと勘繰るぐらいに力強かったりの、あっという間の2時間でした。??
そして、先生にならなんでもお伺いできるという雰囲気の中、質疑応答も活発に行われました。
最後に第8組の組長、三神一成(みかみ かずしげ)氏よりご挨拶いただき閉会となりました。??
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がしかし、日程終了後、急遽ロビーにて先生の書籍サイン会が開催され、あっという間に長い列に先生がお持ちになった本は完売。私は買いそびれてしまいました。??
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それにしても、「場」を伝えるのは難しいものです。私の文章が稚拙というだけでなく、その時、その場に居合わせないと気づけないことがあるのではないでしょうか。
この親鸞講座も、次回11月14日(日)に難波別院に香山リカさんをお迎えして開催される第7回で終了となります。
どうぞ、皆さまふるってご参加ください。