長谷正當氏(京都大学名誉教授・前大谷大学教授)をご講師に迎え、『「自己とは何ぞや」という問いをめぐって ―清澤満之の自己への問いと親鸞の機の深信―』という講題でお話しいただきました。
先生は宗教哲学を専門としてこられた方で、そちらの視点から親鸞の思想を読み解くことを試みられています。
自己への問いは根本的な問題として哲学の発生以来、現代に続くまで大きな課題とされてきたことです。
真宗ではこれを「機の深信」として問題としてきました。そして近代においてより深く掘り下げたのが清澤満之です。
西洋哲学と真宗を比較しながら、人と人の真の交わりはどのようにして生まれるのか、自己の肯定はいかにして成り立つのか、ということを論じて下さいました。
真宗のお話に親しんでこられた方には、聞き慣れない名前や言葉、考え方かが次々と出てきましたので、かなり難しかったかもしれません。私も頭が追いつかないこと多々でした(汗。
しかし、厳密な学問的考察を拝聴でき、とても勉強になりました。分からないなりにですけど(笑。