真宗大谷派(東本願寺)大阪教区の御遠忌情報

教区お待ち受けを終えて

2011年01月23日 日曜日  投稿者  カテゴリー教区お待ち受け

大阪教区の御遠忌お待ち受け法要・事業がすべて終了したのを受けて、『しゃらりん24号』(2010年12月10日発行)では、御遠忌委員会委員長・小松 崇ならびに副委員長・内山宗之が「教区お待ち受けを終えて」と題し、総括を行いました。

昨年の難波別院報恩講において、御門首夫妻御臨席のもと、大阪教区御遠忌テーマ発表セレモニーが開催されました。発表された「いのち輝け!今、いのちがあなたを生きている」という教区御遠忌テーマは、宗派テーマ及び御遠忌基本理念である「宗祖としての親鸞聖人に遇う」を受けて、現代の競争社会に知らず知らずに取り込まれ、自分という存在を見失っていることに対する叫びであり、今こそ本願念仏の法に立ち返ろうと呼びかける声であります。

今年の3月より11月までの9カ月間にわたって、各別院でのお待ち受け法要・子どもの集い・コーラス大会・青少年ライブ・スポーツ大会、そして7回の親鸞講座や同朋大会・組門徒会員研修大会・全推進員の集い、さらには保育園児の合同参拝とバラエティに富んだ諸行事が開催され、幼少年から青年・壮年・高齢者と、多数の方々が関わり、参加していただきました。

教区御遠忌テーマの元に行われた、これらの諸行事を通して、人と人との交わり、そして世代を越えた結び付きが深まったと確信しております。

また、これらを通して、人と人の繋がりのなかに「いのち」が躍動していることを感じます。真宗の教えが私たちを光り照らし、一人ひとりがだれとも変わる必要のない、輝く存在であります。その輝きは有縁の人々を照らし、そして限りなく広がってまいります。私たちはこのことを背景として、共に助け合い、力を結集して、現実的な方途を取らねばなりません。

明年は、宗祖750回御遠忌法要が真宗本廟で厳修されます。教区より1万4千人の方々が団体参拝されます。この勝縁が宗門・教区・各寺院・そして同朋の新たな一歩となり、2013年の大阪教区御遠忌の円成に繋がるように切に願っております。

(御遠忌委員会委員長・小松 崇)

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大阪教区では、今年度の全ての法要・事業を「お待ち受け」と位置づけ取り組んできました。

「お待ち受け」は来年度に厳修される「宗祖親鸞聖人750回御遠忌法要」をお迎えする我々一人ひとりの心構えを再確認するためのものです。真宗門徒の御遠忌に懸ける篤い想いもあり、住職方のひとかたならぬご努力もあって、我々の期待以上のご参加をいただき、大いに盛り上がったものとなりました。

ご参加いただいた皆様方には厚く御礼申しあげますとともに、来年の御遠忌法要にも必ずご参拝下さいますようお願い申しあげます。

今回の「お待ち受け」はゴールであってはなりません。来年の御遠忌法要のためにも、2013年の教区御遠忌法要を滞りなく厳修するためにも、今回の「お待ち受け」の反省は十分行う必要があります。各法要・事業に携ってこられた実行委員の皆様方にとって、この反省こそが今後の教区運営において大いなる自信となることと思います。

法要が厳粛であればあるだけ、大会が盛り上がればあがるだけ、内容が問われます。

各法要・事業が御遠忌の基本理念である「宗祖としての親鸞聖人に遇う」にかなったものであったかと問い直してみるとき、素直に頷けない自分を見出しています。

私たち一人ひとりが「親鸞聖人に何としても出遇いたい」との熱い想いで法要に参加されたかどうか一緒に思い返していただきたいと思います。

(御遠忌委員会副委員長・内山宗之)

しゃらりん第24号(2010年12月発行)より転載

※役職はしゃらりん発行当時(2010年12月10日)のものです。

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