さる3月6日、大阪教区第2組(竹内博明組長)では、難波別院同朋会館を会場に、『宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌お待ち受け大会』として、「第 25 回 第2組同朋大会」を開催しました。いよいよ翌年と迫る『宗祖親鸞聖人七百五十回御遠忌』に向け、「今、いのちがあなたを生きている」のテーマのもとに開催された今大会は、当日はあいにくの雨模様となったものの大勢の方々にご参集をいただきました。
大会ではまず参加者一同での『正信偈』同朋奉讃式による勤行が行われた後、竹内組長から開催の挨拶が述べられ、引き続き、宗務総長からのメッセージが藤井善隆(即応寺住職)によって代読されました。
その後、大阪教区教化委員会製作の「ただ念仏に生きる(宗祖親鸞聖人の生涯)」のDVD上映が行われました。DVDは、大きく親鸞聖人の御誕生から法然上人との値遇(ちぐう)、承元の法難、関東での同朋との懇ろな交わり、『教行信証』の撰述など、御入滅にいたるまでの御生涯が大変わかりやすく描かれていて、弾圧という悲歎を逆縁に真実の仏道を求め、聞き続けていかれた選択本願念仏の行人としての宗祖のお姿を学ばせていただきました。
また上映後は、副組長の藤原憲(法山寺住職)の指導のもとで、御遠忌テーマソング「今、いのちに目覚めるとき」の合唱が行われました。初の試みではありましたが、事前練習の甲斐あって、本番では館内に参加者の素晴らしい歌声が響き渡りました。合唱後には「合唱なんて久しぶり。新鮮で楽しかった」や「改めて声に出してみて、歌詞が自分自身に響いてきた」など、多くの喜びの声が寄せられました。
休憩を挟み、第二部では真宗大谷派教学研究所長の小川一乘先生をお迎えして、「今、いのちがあなたを生きている」と題した記念講演が行われました。講演では、冒頭に『念仏成仏これ真宗』という言葉をあげて、人間が「仏」と「成」って生きるとは如何なる道であるのかという問題を提起され、「お釈迦さまが私たちの上に明らかにされた“いのち”に目覚めて生きて欲しい」と願われているのが「仏さま( 大悲) の“いのち”だ」とお話しいただき、小川先生の熱のこもる講演に、参加者は終始、熱心な面持ちで聴聞していました。
講演後は、浪花益夫氏(第2組門徒会長)から閉会の挨拶が述べられ、最後に恩徳讃の斉唱をもって今大会を閉会しました。
このたびのお待ち受け大会を「宗祖としての親鸞聖人に遇う」ことの意味を確かめ合う新たな一歩として、今後も第2組の皆様方と共に御遠忌に向けた様々な取り組みに積極的につとめてまいります。
第2組即応寺・藤井真隆(「しゃらりん」第22号より)