真宗大谷派(東本願寺)大阪教区の御遠忌情報

「お待ち受け第8組同朋大会」報告

2011年01月07日 金曜日  投稿者  カテゴリー8組

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「親鸞聖人750回御遠忌お待ち受け大阪教区第8組同朋大会」が、2010年7月14日午後2時から神戸市灘区の璧圓寺にて開催されました。この同朋大会は北摂・有馬・西摂の3ブロックに分かれている第8組が一つの共同行事として取り組んだ大会であり、当日は遠路からも多くの「寺族」・門信徒の方が訪れ、璧圓寺の本堂は満堂となりました。


この大会でゲストとして招かれたのは、法話楽団「迦陵頻伽」です。この楽団は2001年に結成された音楽法話をする楽団です。

まずピアノの調べにのせて、親しみやすい歌から始まり、音楽の合間に、笑いや涙あるお話があり、時には堂内参集の皆さんと共に歌う場面があり、あっという間に時間は過ぎていきました。親鸞聖人の教えを音楽にのせて、出遇わせていただいた、そんな時間となりました。奏でられた音楽はどれも懐かしさあふれる童謡や唱歌、その懐かしさに思わず心の耳を開き、音楽の合間に話されるお話が、ただ聞いている・聞こえているのではなく、親鸞聖人の教えが心に響いていたように思われます。集まられた方々は皆笑みを浮かべながら、また聞きたいと言われていました。

公演後、出演者の方と少しお話をする機会をいただき、これからこの様な音楽法話を続けていく為には、新たな方法を見つけていかなければ、音楽法要は続けにくいとのお話でした。それは、今日歌った唱歌や童謡は、今の若い世代、子どもたちは知らない人が多い、従って年を重ねても懐かしさは宿らない。若い世代に向け、J-popなどを取り入れた時期もありましたが、なかなかうまく音楽法話にならないと、これからの課題をお話しくださりました。これは言い換えれば、我々僧侶が教えをどう伝えていくべきなのかと悩み抱える問題と共通していると感じた瞬間でした。

教区キャラクターのブットンくんも応援に駆けつけ、小さな子どもたちの人気者になっていたことで、多くの世代層が一同に集まれたことを喜び、いよいよ迫った宗祖御遠忌を皆様とお迎えするご縁となる大会となりました。

第8組願正寺・戸田直夫/しゃらりん第24号(2010年12月発行)より転載

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