真宗大谷派(東本願寺)大阪教区の御遠忌情報

第一回親鸞講座が開催されました

2010年04月17日 土曜日  投稿者  カテゴリー教区お待ち受け

4月17日木曜日 午後6時から第1回の「親鸞講座」が開催されました。
 御案内のとおり、講師は青木新門師、講題は「「後生の一大事」?映画「おくりびと」に寄せて」」です。

 当日は、少し肌寒いような天候でしたが、開場30分以上前から多くの方が並ばれ、瞬く間に600人を超える人々で難波別院御堂会館大ホールが埋め尽くされました。

 先生は、プロジェクターによるスライドを駆使しながら、ユーモアを交え、そして何よりも熱意をもってお話されました。
 講演会の常でもありがますが、その場にいたものが共有できる、耳や目だけではなく五感を通して感じる感動の時間でもありました。第一回親鸞講座

 まず先生は、アカデミー賞を受賞した映画「おくりびと」と先生が書かれた『納棺夫日記』の関係からお話しされました。
 それは、ある日突然にモックンこと本木雅弘さんから青木先生あてにあった一本の電話からはじまります。「どうしても『納棺夫日記』を映画にしたい」この本木さんの熱い願いから全てが始まったのです。

 しかし、さまざまな問題が立ちはだかります。
なにより大きな壁となったのは、さまざまな人がさまざまな思いで関わるという「映画」という大きな仕組みだったのかもしれません。
 送られてきた台本を見た青木先生は驚愕します。確かにタイトルは「納棺夫日記」とありますが、その主題は似て非なるものとなっていました。
 そこには先生のバックボーンである親鸞聖人との出会いから紡ぎだされた言葉と思いがそぎ落とされていたのです。先生の「『納棺夫日記』は私が書いたんですけど、如来に書かされたんです。」「「おくりびと」のお話では亡くなった人が「おくりっぱなし」でしょ」」という言葉が印象的でした。
 
 これには主演でもある本木さんも心を痛められ、プライベートで富山に先生を訪ねられたことなどがあったようです。
 やがて、先生の意向を受けた形で、題は「納棺夫日記」から「おくりびと」と変更され、原作者から先生の名前を消すことで映画は世に出ることとなり成功を修めていきます。

 この後先生は、子どものころ満州からの引き上げを待つ中で幼い妹を亡くすという筆舌に尽くし難い体験から、やがて、先生の言葉をお借りすれば「ドライミルク問題」から納棺夫になっていく過程、そして元恋人の父親を納棺した現場から教えられたこと、軋轢があった伯父が臨終に際して発した「ありがとう」という言葉の深さなどを語られます。
 そして、「死」を隠し続ける現代社会の危うさ、臨終の間際にこそ伝わる「いのち」ということを熱く熱く語られました。

 さて、当日の感動をここでお伝えすることは、私の力では全く困難です。
冒頭にも申しましたが、その場にいることではじめて五感を通して伝わってくる思いもあります。
 これからまだまだ親鸞講座は続きます。
どうぞ皆様次回から御一緒に参加してみませんか。

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