真宗大谷派(東本願寺)大阪教区の御遠忌情報

第3、4回 親鸞講座

2010年11月12日 金曜日  投稿者  カテゴリー教区お待ち受け

 先月末には、お待ち受け法要が難波別院で報恩講と併修され、教区スポーツ大会が終わって、お待ち受けの諸行事もいよいよ14 日の親鸞講座を残すのみとなりました。

 今回は、諸般の事情によりこのブログ欄で紹介できなかった、親鸞講座の第3回と第4回について、簡単に報告しておきます。

 第3回の親鸞講座は、5月28日に難波別院同朋会館で開催されました。前半は伊東憲秀氏(大阪教区・順教寺住職)による「絆」と題した講演でした。伊東氏は、長年里親としての活動を続けて来られ、これまでに80人以上の子どもたちを実の親に代わって育てられました。伊東氏は講演で、里子との関係を育める背景にはご本尊を中心とした生活があり、親鸞聖人の教えの下で、子どもたち一人ひとりのいのちの輝きを感じことができると語られました。

 後半は、「子どもの教育に対する親鸞仏教の可能性」と題したパネルディスカッションが催されました。伊東氏と順教寺坊守の伊東波津美氏、それに善児園保育士の近藤希世氏、北畠朋子氏がパネリストを務め、大谷大学短期大学部専任講師の冨岡量秀氏をコーディネーターとして、意見の交換が行われました。

 質疑応答においても、教育問題について具体的な課題が提示され、親鸞聖人の教えの社会的広がりを期待させました。この日は、普段開かれている講座では例のない150名に上る来場者がありました。

 第4回の親鸞講座は、7月9日にやはり難波別院同朋会館で、講師に歴史学者の今井雅晴氏(筑波大学名誉教授)を迎えて行われました。今井氏は、鎌倉時代の夫婦のあり方や当時の各階層の人々の生活を踏まえて、親鸞聖人と恵信尼公の生活や心の機微について語られました。なかでも流罪になった越後での親鸞聖人の生活が、私たちがこれまで考えていたよりも恵まれたものだったとするお話は、少し意外でした。

 この講座にも170名を超える来場があり、講演後の質疑も活発に行われました。親鸞聖人の生涯や教えに対する関心の高さを窺わせました。

 今月14日(日)には午後2時から、御堂会館大ホールで、テレビでもおなじみの香山リカ氏の講演があります。親鸞講座全7回の最終回であると同時に、8カ月近くに渡って続いたお待ち受け行事の最後を飾るものです。たくさんの方の来場をお待ちしております。

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