「震災から問われること」

真宗大谷派 現地復興支支援センター主任　清谷 真澄（きよたに ますみ）

4月26日（金）18:00　第2逮夜　東日本大震災追悼音楽法要

２０１１・３・11大震災から２年を経ようとしています。被災地では「忘れないでほしい。それが一番の願いです」という声をよく聞きます。それは千年に一度という大災害（原発事故を含め）を忘れないでほしいということだけではなく、そこに確かに生きていた人がいたこと、そこにいま生きている人がいること、そのことを「忘れないで」と願っているのだと思います。「心に刻み忘れない」ことが、被災者と支援者の境界を越えて共に生きる世界をひらくものなのではないでしょうか。

（「南御堂』　第607号　2013年（平成25）1月1日　発行）