「生死無常のことわり」
4月27日(土)8:00 晨朝
晩年、親鸞聖人は関東の同朋方に対して一通のお手紙を書かれました。「なによりもこぞことし(昨年今年)、老少男女おおくのひとびとのし(死)にあいて候うらんことこそ、あわれにそうらえ。」凄まじい飢饉の中、多くの同朋方が亡くなったことを聞かれ、同苦の思いに駆られる宗祖。しかし、そのお手紙には、現実に対して、それこそお釈迦様が説かれた「生死無常のことわり」の教えを身をもって知る機会であると記されます。『末燈鈔』のお手紙を通して、念仏の教えを尋ねて参りたいと思います。
(「南御堂』 第607号 2013年(平成25)1月1日 発行)