「若き親鸞聖人の悩み」
同朋大学教授 中村 薫(なかむら かおる)
4月14日 (日)10:30 堺支院を会所とした御遠忌法要 日中
若き親鸞聖人はどのようなことに悩み、苦しまれたのであろうか。それを知るには、大きく分けて二つの事柄が考えられます。その一つは当時の京都の社会的状況です。安元の大火、治承の辻風、養和の飢饉、元暦の大地震等の天災。もう一つは親鸞聖人の家庭環境です。四歳で父と別れ、八歳で母と死別。わたしたちは親や社会や時代など何一つ選んで生まれてはこれませんでした。今回はそんなことを確認しながら聖人のお心を探っていきたいと思います。
(「南御堂』 第607号 2013年(平成25)1月1日 発行)