大阪教区宗祖七五〇回御遠忌法要は四月二四日(水)の非戦平和音楽法要を逮夜法要として始まりました。
晨朝は翌25日午前8時より勤まりましたが、今回晨朝は全座出仕させて頂きました。
通年の報恩講では正信偈の後は八淘や十淘が勤まります。八淘や十淘は高い調子で勤まりますが、晨朝の八淘や十淘は高い調子ではなく、相当な技術を要します。私も何度か巡讃させていただきましたが、反って本来の八淘や十淘の方が、、、やり易いと思った程です。
しかし今御遠忌においては正信偈の後に同朋奉賛式が勤められました。
赤本等に載っておりますが、『弥陀成仏ノコノカタハ』を始めとした六種類ですが、
25日の晨朝は『光明月日ニ勝過ギテ』
26日は『本師龍樹菩薩ハ』
27日は『無碍光仏ノミコトニハ』
とこれらの御和讃は乗っておりません。
載ってはおりませんが今からおよそ約15年前に蓮如上人五百回御遠忌を厳修するにあたり、蓮如上人の御和讃開版の願いに立ち上がり、宗風の回復を願って、御遠忌記念事業のひとつとして《三帖和讃》すべてを「同朋奉賛式第二」の形でお勤め出来る勤行集の発刊が願われ、当4組慧光寺前住職近松誉一氏が御和讃全てに節譜を付けられました。
私も全く役には立たないメンバーの一人でしたが、その作業の場に座らせて頂きました。
その際に出来上がった勤行本が、晨朝の正信偈の後に別院の列座の方々・准堂衆の方々の懐から出てきたのを後座より目に入った時は感動を覚えました。
『弥陀成仏ノコノカタハ』しか分からない方が多い中、実は既に開版されていたのにも関わらず、この御遠忌で勤められた事は、あの作成が単なるイベントで終わったのではなく、同朋会運動51年目の一つの運動の一環として、皆で聖人の御和讃の言葉に触れる事の出来るスタートになればと、心より願います。
何人かの御門徒さんとお勤めして四巡しました。
身近な所にも例え長くなくとも、皆さんとお話が出来るのです。
外見はボロボロになりましたが、中身は聖人のお言葉が溢れています。