真宗大谷派(東本願寺)大阪教区の御遠忌情報

御正当報恩講に参詣して(3)

2012年01月08日 日曜日  投稿者  カテゴリー本山御遠忌

御正当報恩講に出仕して ?涙が自然と溢れて

宗祖親鸞聖人750回御正当報恩講に准堂衆として参勤いたしました。本来であれば3月の第1期法要に参勤予定でしたが、東日本大震災で中止となり、御正当報恩講に参勤させていただくこととなりました。

今回、准堂衆は全国から60名、大阪准堂衆会から7名の参勤でした。共に寝泊まりし、親交を深め、研鑽し、助け合いながら1週間を過ごしました。

法要では、21日の初逮夜、50年ぶりの「文類偈句淘」から始まり、28日の「如来大悲」(位上曲)の結讃まで精一杯勤めさせていただきました。

25日中日中では、共に出仕している兄と『佛説無量寿経巻下』を二丁音木で打たせていただきました。これまで約2年間、音木の準備をしてきましたので、緊張と打たしてもらえる喜びで夢のようでした。

27日にはお稚児さんの御練りがあり、28日の結願日中の坂東曲と、もりだくさんの法要でした。

この御正当報恩講を通して、何よりも驚いたのが参詣者の多さです。28日には朝5時の開門から数百人もの方々が一斉に御影堂に走り、結願日中の始まる頃には両堂満堂で、白州にも参詣者が溢れていると聞き更に驚きました。この1週間で計7万人の参詣があったそうです。

東日本大震災で第2期、第3期の法要に来る事ができなかった被災地のご門徒が、毎日のように団体参拝で来られました。

また報恩講の時しかお勤めしない本山の声明を一生懸命唱えるご門徒。お勤めの間、ずっと念仏を称えているご門徒。皆さんの思い、またその姿にとても感動しました。

私自身も最後の「如来大悲」のご和讃の調声始まったときには、この御遠忌にご縁をいただいた感謝と感動で、涙が自然と溢れてきました。

この思い、この御遠忌のすばらしさ、ご門徒の姿を少しでもお伝えしていけたらと思います。

端 孝憲(第8組西孝寺衆徒)

『しゃらりん』26号より

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